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2020.10.26
2023.2.28
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保険者に対して請求する「診療報酬明細書」のことを、レセプトといいます。
わたしたちが健康保険証を提示して3割負担のみで医療を受けられているのは、医療事務担当者がレセプトを作成し、協会けんぽや組合健康保険、国民健康保険などの保険者に対して、診療報酬を請求してくれているからです。この一連の業務のことをレセプト業務といいます。
レセプト業務に携わるためには、必ずしも資格の取得などは義務付けられていません。
しかし、業務には専門的な知識やスキルが必要になるため、医療事務に関する勉強をして資格を取得することが望まれます。
今回は、そんなレセプト業務の具体的な仕事内容や、レセプト業務に携わるにあたって有効な資格について詳しく説明していきます。
まずは会計時に、レセプトコンピュータ(レセコン)へ各患者の診療情報を入力していきます。診療内容に応じたコードや品番を入力すれば、レセコンは自動的に診療報酬点数を計算してくれる仕組みになっていることがほとんどです。
レセコンにて計算された診療報酬を、1ヶ月ごとに確認し、レセプトを作成していきます。集計はレセコンにより算出されているので、レセコンが普及してからはレセプトの作成自体に手間や時間はかからなくなりました。
ただし、会計時の入力に不備があった場合は、レセプトの作成に手間がかかってしまいます。スムーズに進めるためにも、日頃からミスなくレセコンへの入力を行うことが大切です。
レセプト業務の中で最も注意が必要なのがこの作業です。作成したレセプトの確認・点検を実施しますが、レセコンに入力した診療情報がそもそも誤入力になっていると正確なレセプトが作成できていないことになります。
レセコンへの入力ミスがないか、病名や診療内容に整合性があるかどうかをチェックし、正しいレセプトが作成しているかを入念に確認しておく作業になります。
レセプト点検中に、病名と診療内容に整合性がない場合や、不備が見られた場合は、医師への確認が必要になります。必要に応じて修正対応をしてもらい、修正後のレセプトの最終確認を経て、ようやくレセプト作成が完了します。
レセプトを審査支払機関に提出します。このときに不備が見つかった場合は、査定や返戻などを受けてしまいます。
査定とは、レセプトに不備がある際に、審査支払機関が診療報酬点数を減点すること。返戻は、不備や誤りのあるレセプトをそのまま医療機関に差し戻すことです。
レセプトの不備は、医療機関の収入が減少してしまったり、再提出の手間がかかり業務効率が悪くなるなどの弊害がありますので、慎重に対応することが重要です。
レセプト業務は、未経験者でも対応することは可能です。しかし上記の通り、レセプトに不備があると、医療機関に直接損害が出る恐れがあります。また、医療事務の求人では未経験者よりも資格保有者や経験者が優遇されるのは当たり前のことです。
「この人に任せたら大丈夫だ」という医療機関側からの信頼を得るため、そして自身が正確なスキルを身につけるためにも、資格の取得は率先して行いましょう。
レセプト業務に関わる試験で代表的なものは以下の通りです。
医療事務認定実務者(R)試験は、患者への接遇や医療保険の制度、診療報酬請求に関する知識に関する試験内容になります。、合格率は70%と比較的高めで、医療事務未経験者でも受験しやすい初心者向けの資格です。
公益財団法人日本医療保険事務協会の運営する試験です。医科と歯科の2種類があり、どちらも合格率は低く、医療事務系の資格では、最難関の資格と言われています。
また、この資格は、いくつかの資格取得後に、最終的にこの資格取得を目指すケースが多くみられます。
難関の試験ではありますが、医療機関によっては、試験に合格することで資格給が付与されることもあるようですので、挑戦する価値は大いにあります。
医療事務資格の中でも人気のある資格です。この資格に合格すると、「メディカルクラーク(R)」を名乗ることができます。在宅での受験となり、試験は毎月実施されるので、忙しい方でも受験しやすい点が特徴です。
試験内容としては、医療事務の知識に関する学科試験と、レセプト点検などの実務試験があります。医療事務認定実務者試験より、少し難易度が高いですが、まだ比較的受験しやすい試験になります。
上に挙げた試験以外にも、たくさんの資格試験がありますので、ご自身に合ったレベルのものからどんどんチャレンジをしてみてください。
いかがでしたか?
医療事務の中でも、特にスキルと責任が求められるレセプト業務。
医療事務未経験の方だけでなく、すでに医療事務としての経験がある方でも、更なるスキルアップを図るために各種資格を受験してみてはいかがでしょうか。
レセプト業務のスキルアップで、効率よく・正確に医療をサポートしていきましょう!
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