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2023.1.23
2023.2.3
グループホームの仕事内容とは?認知症・障害者向けの職種別に解説
職員の仕事内容は、グループホームの種類や職種により異なります。
グループホームは認知症高齢者向けと障害者向けの2種類あり、配置される職種も違うからです。
この記事では、グループホームの種類別・職種別の仕事内容から、グループホーム職員の給与、必要資格、日勤・夜勤など業務スケジュールまで解説します。
目次
グループホームの主な職種と仕事内容は?
グループホームは認知症向けと障害者向けの2種類あり、職員の仕事内容も職種により異なります。
- 認知症グループホーム(認知症対応型共同生活介護)…認知症高齢者向け
- 障害者グループホーム(共同生活援助)…障害者向け
▼グループホームの対象者と主な職種
種類 | 対象者 | 主な職種 |
---|---|---|
認知症グループホーム (認知症対応型共同生活介護) |
要支援2以上の認知症高齢者 | ・管理者(施設長) ・計画作成担当者 ・介護従事者 |
障害者グループホーム (共同生活援助) |
・身体障害者 ・精神障害者 ・知的障害者 ・難病患者 |
・管理者(施設長) ・世話人 ・サービス管理責任者 ・生活支援員 |
職種ごとの仕事内容を解説します。
管理者(施設長)【認知症グループホーム/障害者グループホーム】
管理者(施設長)は、認知症と障害者の両グループホームに置かれます。
管理者(施設長)はグループホームの取りまとめ役で、具体的な仕事内容は次のとおりです。
▼管理者(施設長)の仕事内容
認知症と障害者の両グループホームに共通の仕事 | スタッフの管理 | ・勤務表の作成、勤務実績のとりまとめ ・健康診断などスタッフの健康管理 ・採用や退職の手続き ・研修の計画と実施 ・スタッフへの指導や助言 など |
経営・収支の管理 | ・収益の算出と経営者への報告 ・入居者呼び込みのための営業 ・入居希望の本人・家族との面談 ・経費削減など増益手段の検討 ・職員給与の計算 など |
|
施設運営の管理 | ・設備の点検や補修 ・備品や消耗品の補充 ・避難訓練の計画と実施 ・行政への届出、指導・監査への対応 ・利用者からの相談・苦情への対応 など |
|
認知症グループホーム特有の仕事 | 運営推進会議の開催 | 地域に根付いた施設にするため、おおむね2か月ごとに、入居者・家族・行政・地域住民と、施設運営について意見交換をする。 |
管理者(施設長)は、本来の仕事に支障がなければ、計画作成者など他職種を兼任できます。
計画作成担当者【認知症グループホーム】
計画作成担当者は、認知症グループホームで、入居者のケアマネジメントを行います。
ケアマネジメントの具体的内容は、次のとおりです。
▼計画作成担当者の仕事内容
アセスメント | 入居者の生活上の課題を把握する。 |
ケアプランの作成 | 入居者へのサービス内容を計画する。 |
モニタリング | ケアプランの実施状況を把握する。 |
ケアプランの評価と見直し | モニタリングをもとに現在のケアプランが入居者にふさわしいかを評価し、必要ならケアプランを変更する。 |
かかりつけ医との連携 | 入居者のかかりつけ医から医学的意見を聴き取り、ケアプランに反映させる。 |
計画作成担当者は、ユニット(9人の入居者グループ)ごとに1人置かれます。
1人の計画作成担当者が複数のユニットを担当することはできません(平成18年5月2日 厚生労働省Q&A 問16)。
2ユニット以上のグループホームでは、2人以上いる計画作成担当者のうち最低1人は介護支援専門員(ケアマネジャー)である必要があります。
介護支援専門員である計画作成担当者は、ケアプランチェックなど、介護支援専門員でない計画作成担当者への助言指導も行います。
介護従事者【認知症グループホーム】
介護従事者は、認知症グループホームで、入居者の日常生活をサポートします。
日常生活サポートの具体的内容は、次のとおりです。
▼介護従事者の仕事内容
入浴の世話 | 転倒などの事故なく入浴できるよう介助・見守りを行う。 |
排泄の支援 | 転倒などの事故なく排泄できるよう介助・見守りを行う。 |
食事の手伝い | 食事をしっかり摂れるよう介助・見守りを行う。 |
機能訓練 | 心身の働きを保つため、生活動作やレクリエーションによる機能訓練を行う。 |
地域との交流 | 入居者が地域と交流できるよう、地域の組織や住民との橋渡しを行う。 |
入居者の役割を見出す | 入居者の日常生活における役割を見出し、取り組む機会を提供する。 例:当番制で朝刊を取ってくる等 |
家事などを一緒に行う | 入居者と一緒に調理、洗濯、掃除、買物、園芸、農作業などを行う。 |
食事の手伝い | 食事をしっかり摂れるよう介助・見守りを行う。 |
本人の趣味や嗜好を活かす | 書道クラブ・手芸クラブ・コーラスクラブなど、入居者の趣味や嗜好を活かしたクラブ活動を行う。 |
夜間の見守り | 夜勤者が、夜間の状態観察・排泄介助・不眠者への対応などを行う。 |
日常生活のサポートでは、自分でできることはできるだけ自分でしてもらい、入居者の自立を促します。
世話人【障害者グループホーム】
世話人は、障害者グループホームで、入居者の身の回りの世話をします。
認知症グループホームの介護従事者に相当する職種です。
世話人は、具体的に次のような世話をします。
▼世話人の仕事内容
掃除・洗濯・炊事などの家事 | ・居室や衣類の清潔保持 ・十分な栄養摂取ができるようにする など |
金銭管理 | 金銭の紛失や盗難、無駄遣いがないよう、金銭を預かったり、必要な分だけ渡したりする。 |
健康管理 | ・病気や怪我をしないよう、日々のバイタルチェック、日常行動の見守りと助言を行う ・病気や怪我の際は受診に付き添う |
服薬管理 | 医師の指示どおり服薬できるよう、以下のどちらかの対応を行う。 ・薬を本人に持たせた上で服薬の有無をチェックする ・薬を施設で預かって服薬時に本人に渡す |
生活相談 | 自分の将来や家族のこと、他の入居者との関係など、生活上の悩みや課題について相談に乗る。 |
自分でできることはできるだけ自分でしてもらい、入居者の自立を促す点は、認知症グループホームと同じです。
世話人は、施設の人員基準を満たすなら、生活支援員など他職種を兼任できます。
サービス管理責任者【障害者グループホーム】
障害者グループホームには、サービス管理責任者(略称「サビ管」)が置かれます。
サービス管理責任者の仕事は、サービス全体の管理です。
具体的には、次の仕事を担当します。
▼サービス管理責任者の仕事内容
個別支援計画の作成 |
「個別支援計画」とは、各入居者への支援内容をまとめたもの。 <作成手順>
|
チームマネジメント | ・個別支援計画が円滑に実施されるよう、スタッフへの指導・助言を行う ・スタッフのスキルアップのため、研修を企画し実施する |
関係機関との連絡調整 | <医療機関> 入居者の健康状態を把握する <自治体・地域組織> グループホームの地域交流を図る <就労移行支援事業> 入居者の日中の社会活動につなげる |
建物管理を含めたグループホーム全体を取りまとめるのが管理者であるのに対し、入居者への具体的サービスを取りまとめるのがサービス管理責任者です。
サービス管理責任者の仕事内容は幅広いので専任が理想的ですが、サービス管理責任者に専念する時間が保てれば、管理者を兼任できるとされています。
サービス管理責任者になるには、所定の実務経験と研修終了が必要です。
- 実務経験…障害者に関わる業務の5~10年の実務経験
- 研修修了…相談支援従業者初任者研修とサービス管理責任者研修の修了
実務経験と研修の詳しい内容は、厚生労働省の資料をご覧ください。
生活支援員【障害者グループホーム】
生活支援員は、障害者グループホームで、入居者の日常生活をサポートします。
生活支援員がサポートする内容は、次のとおりです。
▼生活支援員の仕事内容
食事 | しっかり栄養摂取できるよう食事動作の見守り・介助を行う。 |
排泄 | 転倒などの事故なく排泄できるよう見守り・介助を行う。 |
入浴 | 転倒などの事故なく入浴できるよう見守り・介助を行う。 |
移動 | 起き上がり・立ち上がり・歩行など移動動作を事故なく行えるよう見守り・介助を行う。 |
同じく障害者グループホームで入居者の日常生活をサポートする世話人とは、サポート内容が異なります。
▼生活支援員と世話人の仕事内容の違い
生活支援員 | 食事・排泄・入浴・移動など身体面のサポートを行う。 |
世話人 | 家事、金銭管理、服薬など生活面のサポートを行う。 |
なお、生活支援員の配置の有無は、グループホームの種類によって異なります。
グループホームの種類 | 日中 | 夕方~翌朝 |
---|---|---|
介護サービス包括型 | 入居者は就労継続支援事業所や生活介護施設に通う。 | 生活支援員:いる |
日中支援サービス型 | 生活支援員:いる | 生活支援員:いない |
世話人:いる | 世話人:いる | |
外部サービス利用型 | 入居者は就労継続支援事業所や生活介護施設に通う | 生活支援員:いない →外部事業所のスタッフが身体サポートに入る |
世話人:いる |
グループホームの1日のスケジュールは?
グループホームの多くは、日勤と夜勤を軸に、早番と遅番を加えた4交代制です。
仕事の流れは、認知症向けと障害者向けとでほとんど変わりありません。
ここでは、日勤と夜勤のスケジュールを紹介します。
日勤のスケジュール例
日勤のおおまかなスケジュールは、次のとおりです。
▼日勤のスケジュール例
時間 | 仕事内容 | |
---|---|---|
8:30~8:45 | 夜勤からの申し送り | |
8:45~9:00 | バイタルチェック | |
9:00~11:30 | 入浴介助/レクリエーション/昼食作り | 就労施設への送り出し |
11:30~12:00 | 昼食準備 | |
12:00~12:30 | 昼食介助/服薬介助 | |
12:30~13:00 | 昼食片付け/洗い物/口腔ケア/トイレ誘導 | |
13:00~14:00 | 午睡/自由時間 | |
14:00~15:00 | レクリエーション/買い物 | |
15:00~15:30 | ティータイム/トイレ誘導 | |
15:30~16:30 | 散歩/洗濯物たたみ/自由時間 | |
16:30~17:15 | 夕食作り/掃除/自由時間 | 就労施設からの迎え入れ |
17:15~17:30 | 夜勤への申し送り/退勤 |
太字のメニューを入居者と一緒に行うことで、自立を促します。
入居者の自主性を重んじて自由時間が多いことも、グループホームの特徴です<。/p>
就労施設への送り出しと迎え入れは、障害者グループホームならではのメニューです。
夜勤のスケジュール例
夜勤は、およそ次のようなスケジュールで行われます。
▼夜勤のスケジュール例
時間 | 仕事内容 |
---|---|
17:15~17:30 | 日勤からの申し送り |
17:30 ~17:45 | 夕食準備 |
17:45~18:30 | 夕食介助/服薬介助 |
18:30~19:30 | 口腔ケア/トイレ誘導/夕食片付け/洗い物 |
19:30~21:00 | 自由時間/消灯 |
21:00~5:00 | 巡回/トイレ誘導/不眠者対応 |
5:00~6:00 | 起床介助/洗面介助/トイレ誘導 |
7:00~7:45 | 朝食介助/服薬介助 |
7:45~8:30 | 日勤からの申し送り |
17:15~17:30 | 口腔ケア/朝食片付け/洗い物 |
8:30~8:45 | 日勤への申し送り/退勤 |
自立を促すため太字メニューを入居者と一緒に行う点は、日勤と同じです。
夜勤者は次のように配置されています。
▼夜勤者の配置
認知症グループホーム | 1ユニットに1人 |
障害者グループホーム | 施設全体で1人(全国の約8割のグループホーム) |
参考:「共同生活援助(介護サービス包括型・外部サービス利用型・日中サービス支援型)に係る報酬・基準について≪論点等②≫」(厚生労働省)
グループホームの給与はどれくらい?
グループホーム職員の平均給与を認知症型と障害者型に分けて見てみましょう。
認知症グループホームの月給は?
認知症グループホーム職員の平均月給は、常勤の場合で29万1,460円、非常勤の場合で18万9,600円です。
▼認知症グループホーム職員の平均月給
勤務形態 | 平均月給額/th> |
---|---|
常勤 | 29万1,460円 |
非常勤 | 18万9,600円 |
認知症グループホーム職員の平均月給は、同じ入所系サービスである特別養護老人ホームと介護老人保健施設の介護職員平均月給よりも低額です。
特養・老健の入所者の方が状態が重度で、介護負担が大きいためと考えられます。
▼特別養護老人ホーム・介護老健施設職員の平均月給
勤務形態 | 平均月給額/th> | |
---|---|---|
特別養護老人ホーム | 介護老人保健施設/th> | |
常勤 | 34万5,590円 | 33万8,390円 |
非常勤 | 20万2,950円 | 28万9,050円 |
また、認知症グループホームの管理職(管理者、計画作成担当者、ユニットリーダー)と管理職以外の職員の平均月給額は、次のとおりです。
▼認知症グループホーム管理職の平均月給
管理職 | 35万4,570円 |
管理職以外 | 28万2,790円 |
管理職は、管理職以外の職員より業務が多く、責任も重いため、月給もより高額になっているものと思われます。
認知症グループホームの保有資格別の平均月給額も見ておきましょう。
▼認知症グループホームの保有資格別平均月給額
保有資格 | 平均月給額 |
介護福祉士 | 30万6,430円 |
社会福祉士 | 39万7,800円 |
介護支援専門員(ケアマネジャー) | 35万3,730円 |
実務者研修修了 | 28万7,780円 |
介護職員初任者研修修了 | 28万2,880円 |
保有資格なし | 24万7,700円 |
資格取得の難易度に比例して平均月給額も高くなることがわかります。
参考:「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省)
障害者グループホームだと月給はいくら?
障害者グループホームの職員の平均月給額は、事業者数が最も多い介護サービス包括型の常勤で28万960 円、非常勤で9万6,840円です。
▼障害者グループホーム職員の平均月給額
障害者グループホームの種類 | 平均月給額/th> | |
---|---|---|
常勤 | 非常勤/th> | |
介護サービス包括型 | 28万960円 | 9万6,840円 |
日中サービス支援型 | 28万170円 | 11万3,340円 |
外部サービス利用型 | 24万2,100円 | 8万8,770円 |
参考:「令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省)
常勤・非常勤ともに認知症グループホームの平均月給額より低くなっています。
障害者グループホーム職員への給与支給が少なくなるのは、次の2つの事情があるためと思われます。
- 日中サービス支援型と外部サービス利用型には、夜勤の生活支援員がいない。
- 介護サービス包括型と外部サービス利用型には、日中の職員がいない。
グループホームで働くために資格は必要?
グループホームで介護従事者などとして働くのに、制度上、資格は必要ありません。
現に、無資格・未経験でも応募可能な求人が多く見られます。
ただ、資格があった方が、採用において有利ですし、給与アップの可能性もあります。
資格がないと、食事・入浴・排泄・移動など入居者の身体に直接触れる介助が1人では行えませんが、資格があれば1人でそれらの介助ができるからです。
ここでは、グループホームで働くのに役立つ資格を2つ紹介します。
▼グループホームで働くのに役立つ資格の例
資格名 | 受講・受験資格 | 受講・受験内容 | 合格率 | 受講・受験料 |
---|---|---|---|---|
介護職員初任者研修修了 | 中学校卒業以上 | 10科目130時間 | – | 平均5万円(研修実施事業者によって異なる) |
介護福祉士 | 介護実務3年 + 実務者研修修了 |
筆記試験(11科目) ↓ 合格 ↓ 実技試験(介護技能) |
72.3% (令和4年実施) |
18,380円 |
参考:「介護員養成研修の取扱細則について」(厚生労働省)、「介護福祉士国家試験」(社会福祉振興・試験センター)
介護職員としての資格レベルは、介護福祉士(国家資格)>実務者研修修了(民間資格)>介護職員初任者研修修了(民間資格)といわれています。
まず介護職員初任者研修修了から始め、最終的に介護福祉士取得を目指すのが、通常の資格取得ルートといえるでしょう。
グループホームで働くメリット・デメリットは?
グループホームで働くことには、認知症向けと障害者向けとでほぼ共通のメリットとデメリットがあります。
▼グループホームで働くことのメリット・デメリット
- 入居者に寄り添ったケアができる
- 身体的な負担が少なめ
- 無資格・未経験でも働ける
- 精神的な負担を感じる場合がある
- 1人夜勤が発生する可能性がある
グループホームで働くメリット
グループホームで働くことには、次のメリットがあります。
- 入居者に寄り添ったケアができる
- 身体的な負担が少なめ
- 無資格・未経験でも働ける
入居者に寄り添ったケアができる
グループホームで働くと、入居者の「おもい」に寄り添ったケアができます。
認知症高齢者や障害者が抱くのは、その人その人の「おもい」です。
その「おもい」を受け入れ、理解し、共感することで、入居者とのきずなが深まります。
そのきずなは、「わかってもらえる人がいる」という気持ちを入居者に育ませると同時に、職員の仕事へのやりがいを引き出す源にもなるのです。
身体的な負担が少なめ
グループホームでの仕事は、特養や老健などと比べ、身体的負担が少ないといえます。
グループホームの入居者は、認知症・知的障害・精神障害があるものの、自分で動ける人がほとんどのため、移動・移乗・入浴などの面で職員にかかる身体的負担の度合いが低いからです。
無資格・未経験でも働ける
無資格・未経験でも働けるのは、グループホームの大きなメリットといえます。
グループホームの入居者は自分で動ける人がほとんどで、身体介護を必要とする人が少ないからです。
介助の中身も、家事や金銭管理などが中心のため、無資格の職員でも独りでこなすことが認められます。
グループホームで働くデメリット
グループホームでの勤務にはデメリットもあり、特に次の2つは職員への大きな負担となります。
- 精神的な負担を感じる場合がある
- 1人夜勤が発生する可能性がある
精神的な負担を感じる場合がある
認知症・知的障害・精神障害のある入居者との長時間あるいは頻回の対応は、職員の大きなストレスとなりがちです。
話がかみ合わない、言われていることの意味が分からない、時には暴言を吐かれることもある中で、笑顔で穏やかに接しなければならないことは、かなりの忍耐力を必要とし、精神的にとても疲れることです。
1人夜勤が発生する可能性がある
夜勤の人数は、ほとんどの障害者グループホームは施設に1人、認知症グループホームだと1ユニットに1人です。
1ユニットの入居者は、障害者グループホームが10人以内、認知症グループホームだと9人以内なので、最大これだけの入居者を一人で看ることになります。
穏やかに朝を迎えることはほとんどなく、何かしらのトラブルが生じがちなのが夜勤帯です。
夜間のトラブルに1人で対応しなければならないことは、夜勤職員にとって大きな負担となります。
グループホームで働くのに向いている人は?
グループホームで働くのに向いているのは、次のような人です。
- 人と接するのが好き…人と接することが仕事の中心だから。
- 他人を思いやれる…身体的・精神的に弱い立場の人を相手にする仕事だから。
- コミュニケーションが取れる…入居者とのやり取り、職員のチームワークが大切だから。
- 観察力がある…入居者の変化を見逃さないことが重要だから。
- 明るい性格である…ホームの雰囲気が明るくなれば入居者も元気になるから。
- 精神的にタフである…ストレスが付きものの仕事だから。
- 健康で体力がある…身体を動かす仕事が多く、疲れも溜まりやすいから。
- 前向きな性格である…新しい知識や技術を身に付けていくことが大切だから。
- 夜間や土日祝日に働ける…曜日を問わず夜勤もあるシフト制だから。
これらを全て満たす人はあまりいないかもしれませんが、いくつか当てはまれば、グループホーム向きの可能性があるといえるでしょう。
グループホームの開業を目指したい人は?
認知症グループホームと障害者グループホームは今後も需要が増し、新しい施設が増えることが予想されます。
最新の高齢者白書によれば、我が国の65歳以上の高齢者のうち、認知症高齢者は、2020年の約600万人から2025年には約700万人(高齢者の5人に1人)になるとの予想です。
65歳未満の若年性認知症の人も、現在の推計で約3万5,700人いるとされています。
一方、障害者の数も増加傾向にあり、障害者サービスの利用者も年々増えているのが実状です。
こうした流れは、今後も認知症と障害者の両グループホームへの需要がいっそう高まり、入居希望者の増加を予測させるものといえるでしょう。
ミライクスでは、障害者グループホームの開業を検討している方への支援として、「グループホーム実践講座」を開催しています。
およそ6ヶ月間の研修を通して、グループホームを効率的に経営する実践的な能力の習得をサポートします。
グループホーム開業後のロイヤリティは一切ありません。
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