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2023.7.26
2023.7.12
医療ソーシャルワーカーは何をする?役割・年収・必要資格などを解説
目次
医療ソーシャルワーカーとは、病院などの保健医療機関で、患者や家族が抱えるさまざまな問題に対して、保健医療スタッフや地域の関係機関とともに支援を行う専門職です。
入院中の援助から、退院後に利用できる介護保険制度などの提案、仕事復帰の援助など支援の内容は多岐にわたります。
医療ソーシャルワーカーとして働くには、主に医療福祉系の大学・短大・専門学校などを卒業した後に、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得して就業するケースが多く見られます。
この記事では、こうした医療ソーシャルワーカーの役割や仕事内容、年収などについて詳しく解説します。
医療ソーシャルワーカーとは
医療ソーシャルワーカー(Medical Social Worker、通称:MSW)とは、患者や家族が直面する諸問題に対して相談に乗り、退院後の社会復帰までの道のりを支援する職業です。
医療ソーシャルワーカーが相談に対応する問題の例
- 病気に対する不安
- 治療費・生活費などの経済的負担
- 医師や看護師、家族との人間関係
- 退院後の社会復帰
主な勤務先は、病院・診療所や、保健所、社会復帰施設などの保健医療機関です。
業務にあたっては、
- 患者や家族の意見を聞く傾聴力
- 健康や医療に関する幅広い知識
- 保健医療スタッフや地域の関係機関との調整力
が求められる、専門性の高い職業といっていいでしょう。
しかし、患者や家族を支援する職業には、医療ソーシャルワーカーのほかにもさまざまなものがあり、その違いがわかりにくいかもしれません。
そこで次からは、医療ソーシャルワーカーと関連職種の違いを紹介します。
医療ソーシャルワーカーと精神科ソーシャルワーカーの違い
医療ソーシャルワーカーに似た名称で、主に精神障害者やその家族を支援する精神科ソーシャルワーカー(Psychiatric Social Worker、通称:PSW)という職種があります。
医療ソーシャルワーカーと精神科ソーシャルワーカーは、専門分野や勤務場所で次のような違いがあります。
▼医療ソーシャルワーカーと精神科ソーシャルワーカーの違い
医療ソーシャルワーカー(MSW) | 精神科ソーシャルワーカー(PSW) | |
---|---|---|
専門分野 | 保健医療 | 精神医療・精神衛生 |
勤務場所 | 医療機関、保健所等 | 精神科医療機関、生活支援機関等 |
入院から退院までの相談支援や社会復帰に向けた援助を行うのは、両者に共通していますが、精神科ソーシャルワーカーは精神的な障害のある人を対象にしているのが特徴です。
医療ソーシャルワーカーとその他の職種の違い
医療ソーシャルワーカーや精神科ソーシャルワーカーのほかに、病気や障害がある方の相談対応・サポートを行う
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 生活相談員
- 退院支援看護師
といった職種があります。
ケアマネジャーや退院支援看護師は、医療ソーシャルワーカーと連携しながら業務を行うこともあります。
それぞれの職種の役割は次の通りです。
▼ケアマネジャー・生活相談員・退院支援看護師の役割
仕事の内容 | |
---|---|
ケアマネジャー(介護支援専門員) | 要介護認定を受けた高齢者やその家族をサポート。ケアプラン作成をしたり、利用者や家族の相談に乗る |
生活相談員 | 主に介護施設に勤務し、入所者や家族の相談業務や、ケアマネジャーや医療施設等との調整業務を行う |
退院支援看護師 | 病棟の医師や看護師などと連携し、退院後も適切な在宅療養を続けられるよう、患者や家族を支援する |
このように、職種により仕事の内容はさまざまです。
医療ソーシャルワーカーの役割・仕事内容は?
医療ソーシャルワーカーには、病院などの保健医療機関で患者や家族が直面する諸問題の解決や退院後の生活に必要な情報の提供といった役割があります。
具体的な仕事の内容は勤務先によって異なりますが、次に挙げるような相談・支援業務が中心となります。
- 療養中の心理的・社会的問題の解決
- 退院に向けた援助
- 社会復帰に向けた援助
- 受診・受療の援助
- 経済的問題の解決、調整の援助
- 地域活動
次にそれぞれの仕事内容を詳しく解説します。
療養中の心理的・社会的問題の解決
病気や治療への不安、家族や仕事に対する心配など、療養中の患者や家族が抱える心理的・社会的な問題を早期に発見し、解決を図ります。
患者が亡くなった場合には家族の精神的苦痛を軽減させ、生活再建に向けた支援を行うこともあります。
退院に向けた援助
主治医や看護師、ケアマネジャーなどと連携し、患者の退院時期や、退院後に利用できる地域の在宅介護サービスや介護保険制度などの提案を行います。
退院後も治療が必要な人に対しては、転院先や施設の紹介なども行います。
社会復帰に向けた援助
社会復帰を希望する患者に援助を行います。
退院後も治療を続ける場合、患者が通う職場や学校などと調整を行い、治療を継続しながらスムーズに社会復帰ができるよう支援します。
受診・受療の援助
患者の状況に合わせて、必要な医療の受け方を提案したり、病院や診療所に関する情報提供を行います。
受診や治療にあたり患者が不安や心配を感じている時は、それを解決するための支援を行います。
経済的問題の解決、調整の援助
医療費や生活費に困っている等、金銭的な問題を抱える患者や家族に対して、福祉や保険などの支援制度を提案します。
地域活動
患者に必要なサービスが地域で提供されるよう、地域の保健医療福祉システムづくりに関わるのも仕事のひとつです。
行政や関係諸機関と連携して、地域の患者会や家族会、地域ボランティアなどの育成、支援を行います。
高齢者や精神障害の人の在宅ケアや社会復帰について、地域に理解を深めてもらうための啓蒙活動を行うこともあります。
医療ソーシャルワーカーの年収は?
仕事を選ぶ基準のひとつとして、年収が気になる人も多いでしょう。
医療ソーシャルワーカー(平均年齢43.4歳)の平均年収は389.5万円です。
1ヶ月あたりの賃金は26.6万円で、40〜44歳の一般労働者の賃金32.8万円よりも低くなっています。
さらに、医療機関や介護保険施設などに勤める他の職種の平均年収・賃金と比較しても、給与が低い傾向にあるといえそうです。
▼医療ソーシャルワーカーと関連職種の平均年収・賃金
職種 | 平均年収 | 平均賃金(月) |
---|---|---|
医療ソーシャルワーカー | 389.5万円 | 26.6万円 |
ケアマネジャー(介護支援専門員) | 398万円 | 27.7万円 |
看護師 | 460.5万円 | 31.2万円 |
出典:「令和3年度賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)より、医療ソーシャルワーカーの職業分類「その他の社会福祉の専門的職業」に基づいて算出
社会福祉士や精神保健福祉士といった有資格者でも、医療ソーシャルワーカーとして働いた場合の年収は平均より低くなります。
▼社会福祉士・精神保健福祉士の平均年収
平均年収 | 医療ソーシャルワーカーの平均年収 | |
---|---|---|
社会福祉士 | 403万円 | 384万円 |
精神保健福祉士 | 404万円 | 401万円 |
出典:「令和2年度社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果」(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
ちなみに、医療ソーシャルワーカーのハローワークでの求職賃金は22.5万円です。
公務員として働く場合は、福祉職の平均基本給月額の下限平均が26.7万円、上限平均が30.9万円となっているため、少し水準が上がるといえるでしょう。
出典:「令和3年8月 職種別賃金状況(一般常用)」(厚生労働省)
医療ソーシャルワーカーの仕事はキツイ?
医療ソーシャルワーカーは、患者や家族や医師、看護師などさまざまな立場の人と連携して進める仕事です。
福祉や医療の専門的な知識を求められる場面もあります。
そんな医療ソーシャルワーカーの仕事に就いた人が、どんな時にキツイと感じるか、またどんな時にやりがいを感じるかを、アンケート結果を交えて紹介します。
医療ソーシャルワーカーのキツイところ
医療ソーシャルワーカーが仕事でキツイと感じることの多い場面は主に以下です。
医学的知識を求められる
療養中の患者や家族は、さまざな心配事や悩みを抱えています。
医学的な知識が必要な質問を投げかけられることもあるので、医師や看護師ほどでなくとも、医学的な知識や経験を持っていることが求められます。
仕事量が多い
医療ソーシャルワーカーの仕事は、患者や家族からの相談に乗るだけでなく、退院日の調整や、退院後の支援など多岐に渡ります。
仕事量が多くて大変だと感じることもあるようです。
精神的な負担が大きい
患者や家族が、医師や看護師の意見を受け入れない場合など、医療ソーシャルワーカーが両者の板挟みになることがあります。
また、退院の日程調整や退院後の支援も行うことから、患者からは「病院を追い出したいのか?」と誤解されることも。
こうした時に、精神的な負担を感じることがあります。
問題を解決できない場合がある
病院の方針、医師や医療スタッフの考え方、支援制度や法律などが要因となり、どうしても問題を解決できないこともあります。
患者を支援できないと悩み、やりがいを感じられなくなることもあるようです。
他の専門職より給与が安い
業務が多く、患者と医療スタッフの間に立って苦労する場面も少なくない医療ソーシャルワーカーの仕事。
心身ともに大変な仕事ですが、給与は決して高くないところに不満を感じる人もいます。
【アンケート】医療ソーシャルワーカーが「キツイ」と感じた瞬間
医療ソーシャルワーカーの方に仕事でキツイと感じる場面を聞いてみました。
患者さんや家族が入院継続を希望しても、病院側は診療報酬やベッド稼働率の問題で早期退院を進めたいことがあります。そんな時は、両者の間に挟まれてストレスを感じることがありました(30代・男性)
利用者の方に叩かれたり、暴言を浴びせられることがあり、精神的にも体力的にキツいと感じた経験があります。これだけ頑張っているのに給料が安いのもつらいです(30代・女性)
がんを患う患者さんの支援をしていたのですが、患者さんのメンタルが不安定になり自殺されました。患者さんは社会復帰に向けて前向きで、退院後の社会復帰援助を調整していたのですが…。精神的につらい出来事でした(30代・女性)
担当患者数が多く、期限内に退院先を見つけられないこともあり大変です(20代・女性)
看護師の人に見下されていると感じた時は、きつかったです(30代・女性)
いろいろな人と関わるため、意見をまとめるのが大変です。患者さんの意思と、病院のスタッフの意見に違いがあると難しいですね(20代・女性)
医療ソーシャルワーカーのやりがい
逆に、医療ソーシャルワーカーのやりがいとなる場面には主に以下があります。
困っている人の役に立てる
医療ソーシャルワーカーは、治療のことだけでなく、金銭面や社会復帰など、患者が困っていることを聞き出し、その支援方法を提案します。
支援によって不安が解消された患者から感謝の言葉をもらう時、やりがいを感じることが多いようです。
社会貢献になる
医療ソーシャルワーカーは患者一人ひとりの状況に応じて、支援を行います。
支援によって患者が社会復帰の第一歩を歩み始める時、自分が社会に貢献できたと実感できると言います。
キャリアアップを目指せる
医療ソーシャルワーカーの勤務先の多くは病院で、地域医療連携室などといわれる部署に配属されます。
経験を積み、医療や福祉の知識やスキルが増えれば、責任者や管理職への道が拓けるほか、独立開業も夢ではありません。
【アンケート】医療ソーシャルワーカーが「やりがい」を感じた時
医療ソーシャルワーカーの方に仕事にやりがいを感じる瞬間について聞いてみました。
いろいろな職種の人と関わりを持つ仕事なので、他のスタッフから頼りにされた時にやりがいを実感します(20代・女性)
医療ソーシャルワーカーの仕事次第で、患者さんの人生が変わる」。そう思うと、責任感のある仕事だし、やりがいがあるなと思います(20代・女性)
家族が病気になり大変な思いで相談に来られた方が、解決の見込みが立って笑顔になられた時です。(30代・男性)
患者さん自身が納得して、自分なりに人生の選択をし、そこに向けて歩むことができた時、よかったと思いました。(30代・男性)
「自分でどうにかしたい。でもその方法がわからない」という意欲のある方に、情報提供をして一緒に動きます。その過程の中で、その方の成長を目の当たりにすると、やりがいを感じます(40代・男性)
感謝の言葉をもらった時や、医療の知識が増えて自分自身でレベルアップを実感した時、この仕事をしていてよかったと思います(20代・女性)
認知症の方が何かに取り組み、それを達成して喜んでいる姿を見る時。また日々接する中で知り得た、その方の内面や生きてこられた背景に見合った支援を考え、それを実行できた時です(30代・女性)
入院中、仕事ができないことを不安がっていた患者さんに、医療費や生活費などの社会的支援について調整したところ「あなたに相談してよかった」と言われ、うれしく思いました(30代・女性)
医療ソーシャルワーカーに向いている人は?
医療ソーシャルワーカーは、以下の3点を満たす人に特に向いているといえるでしょう。
1.コミュニケーション能力がある人(傾聴力がある人)
医療ソーシャルワーカーは、医師や看護師をはじめ、病院内外の様々な職種の人と連携して仕事を進めます。
コミュニケーション能力だけでなく、相手の話を素直に聞く傾聴力が求められます。
2.相手の立場で考えられる人
患者や家族も医療スタッフ側も、それぞれに意見を持っているため、医療ソーシャルワーカーは調整役も求められます。
独りよがりにならず、相手の立場に立って物事を考える力が必要です。
3.冷静に判断できる人
患者や家族のことを思うあまり、その人に寄り添いすぎると、自分の立場を見失い、本来やるべき支援内容に支障が出ることがあります。
どんな場面でも、冷静な判断力が求められます。
【アンケート】医療ソーシャルワーカーが思う「この職種にはこんな人が向いている」
医療ソーシャルワーカーの方に「医療ソーシャルワーカーが向いている人」について聞いてみました。
不条理なことで怒られたり、いろんな場面で板挟みになるなど、ストレスが多い職種です。話のすべてを抱え込まず上手にスルーしたり、「職場を出たら仕事のことは一切考えない」というぐらい切り替えができる人だといいなと思います(30代・女性)
人に興味があり、その人の人生と真摯に向き合える人や、常に向上心を持ち、自己研鑽を続けられる人。そして、院内外を問わず、さまざまな年齢層、職種の人と円滑なコミュニケーションを取ることができる人です(30代・男性)
聞き上手で話をまとめる力のある人。さまざまな目線で物事をとらえられる人。仕事が重なっても効率よく仕事ができる人(20代・女性)
チームワークが重要なので、協調性がある人が向いていますね。器具などは日々進化するので、それを理解しようとする探求心や、常に患者さんにとって何が最良なのかを考え続ける向上心、そしてハードワークに対しての忍耐力も必要だと思います(20代・女性)
患者さんと同じ立場に立って物事を考えられ、どんな人に対してもしっかり傾聴ができ適確なアドバイスができる人。医療的な知識も求められるので、医療の勉強をしていることも大切です(30代・女性)
仕事とプライベートを上手に切り替えできる人、いろいろな場面に遭遇しても、めげずに頑張れる人が向いています(30代・女性)
仕事とプライベートを上手に切り替えできる人、いろいろな場面に遭遇しても、めげずに頑張れる人が向いています(30代・女性)
医療ソーシャルワーカーには資格がいる?
医療ソーシャルワーカーに法的な資格要件はないので、資格がなくても業務を行うことができます。
しかし、求人の多くは、国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士の取得を応募要件としています。
社会福祉士 | 精神保健福祉士 |
---|---|
「社会福祉士及び介護福祉法」に基づく国家資格。在宅や施設で生活している人の相談に応じて、利用可能な支援制度・サービスの紹介などの援助を行う。 | 「精神保健福祉士法」に基づく国家資格。精神障害者の入院・退院の支援や生活支援、利用可能な支援制度・サービスの紹介や利用調整などを行う。 |
医療ソーシャルワーカーとして活躍したい人は、これらの資格取得を目指すといいでしょう。
国家試験の受験資格があるのは、次のような条件に該当する人です。
- 福祉系大学で指定科目や基礎科目を修了し卒業する
- 短期大学・専門学校で指定科目を修了・卒業後に、相談・援助業務に一定期間従事する
- 一般大学等を卒業、もしくは相談援助業務に4年以上従事したあと、一般養成施設で1年以上修学する
気になる合格率ですが、
- 社会福祉士 31.1%(受験者数34.563人、合格者数10,742人)
- 精神保健福祉士 65.6%(受験者数6,502人、合格者数4,267人)
でした(※)。
社会人でも、相談援助業務の実務経験が4年以上あり、一般養成施設で1年以上学べば受験資格を得られるので、チャンスがあれば資格取得を目指しましょう。
また、医療ソーシャルワーカーとして就職するには、以下のようなルートが主流です。
(1)民間の医療機関、社会復帰施設等で働く場合
医療福祉系の大学・短大・専門学校など
(2)公務員として働く場合
医療福祉系の大学・短大・専門学校など
出典:「第24回精神保健福祉士国家試験合格発表」(厚生労働省)
医療ソーシャルワーカーの将来性は?
日本では高齢化社会となり、加齢にともない糖尿病や高血圧、がん、心疾患といった慢性疾患を患う人が増えています。
また、高齢者の在宅医療や、経済面で困難な立場にいる人への対応など、医療と福祉の連携がこれまで以上に求められるようになっています。
そんな中、医療ソーシャルワーカーの役割はこれまで以上に重視されはじめ、活躍の場も、従来の医療機関だけでなく老人介護施設や障害者施設にまで広がっています。
医療ソーシャルワーカーとして働くために求められる資格はありませんが、社会福祉士や精神保健福祉士などを取得して実務経験を積めば、将来的に管理職に就いたり、独立開業するといったステップアップも夢ではありません。
ミライクスでは、放課後等デイサービス・就業継続支援B型・グループホームといった障害福祉事業の開業支援を行っています。
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