「集客」という言葉を使わない青山さんに好感。各種マニュアルをいただいたことで、スピーディーに開業できました

  • 就労継続支援B型

市販用チルド食品や業務用冷凍食品等を中心に取り扱う、食品卸売会社を経営されている前原さん。
2022年6月に伊勢崎市太田町で就労継続支援B型事業所「WithYou」を開所しています。

前原さんは2016年より株式会社ランズ・パートナーズにて、チルド食品や冷凍食品を中心に、さまざまな加工食品の企画や商品開発、パッケージデザインのほか、食品の販売代理店業、食品製造メーカーの品質管理に関するアドバイスやコンサルティングを行っている代表取締役です。

福祉事業に参入したその思いや、「ミライクス開業」を利用した経緯、今後のビジョンについて伺いました。

異業種である福祉事業に参入しようと思われたきっかけを教えてください。

地方には味や品質が優れているにもかかわらず、注目されないまま埋もれている食品がたくさんあります。私は、かねてよりスーパーマーケットとの取引がありましたので、そういった商品を販売している食品会社の販促を支援したいという思いから、株式会社ランズ・パートナーズを起こしました。

2019年までは、スーパー等での惣菜販売のほか、外食関係の食品の売り上げも相当な売り上げがありました。しかし、特に外食関係の食品で、新型コロナウイルス感染拡大による痛手を追いました。
食品業にこだわらず、他業態化についても考えなければいけないと感じるようになりました。
そんな中、とある企業から福祉事業の経営に関する営業があり、話を聞いたことが福祉事業に興味をもったきっかけです。

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その企業のコンサルには申し込まず、「ミライクス開業」を選ばれたのはなぜですか。

一番しっくりこなかったのは、その企業の担当者は、利用者さんを集めることを「集客」とおっしゃったんですね。私の中では、その言葉がいまいち好きになれなかったというか、嫌だなと思ってしまいました。
そんなときに、ちょうど「ミライクス開業」の営業の方から福祉事業をやってみませんか?というお誘いがあったのですよ。そして、青山さんにお会いして、お話を伺ってみたところ、彼は利用者さんを集めることについて「集客」という言葉を使わなかったし、ご自身が多くの福祉事業を経営されているということで、お話を聞いてみたい、相談に乗ってもらいたいという思いが生まれました。

実は、食品会社の売り上げが低迷していたコロナ禍でも、食品の通信販売の売り上げは伸びていました。好調の理由は、ECサイトが主催した勉強会に参加したことです。その勉強会では、我々のような素人に売り上げを10倍に伸ばす方法を教えてくださった。
そこでは、「こんなことも教えちゃっていいの?」という目から鱗の販促術のお話がありました。
勉強会のあとに、参加メンバーはそれぞれ売り上げ目標を決めて取り組んだのですが、皆、目標額を達成したのです。皆さんよりは遅かったですけど、やっぱり私も目標額を達成できまして。
その経験から、「やはり専門家から勉強させてもらうのが事業を成功につなげるための近道だ」と感じました。費用はかかりますが、福祉事業を始めるにあたり、「ミライクス開業」によるコンサルは不可欠だと判断しました。

もちろん、コンサルを受けなくても、開業できることはできます。でも、やはりいちから勉強するのは時間が必要です。時間を短縮できると思ったのと、あまりぐずぐず考えていてもしょうがないと思いましたし、新しいことに早くチャレンジしたいという思いがありました。

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開業までの間、「ミライクス開業」をどのように活用されましたか。

申し込み前から、就労継続支援B型事業所をやってみたいという思いはあったのですが、マーケティング視点で、B型事業所が群馬県伊勢崎市で必要とされているサービスなのかは、疑問が残っていました。ただ、「ミライクス開業」は、この地域でB型事業所が成り立つのかというマーケティング調査もしてくださった。その結果を拝見して、伊勢崎市でもやっていけると確信がもてたことが実際に始めたきっかけです。

また、「ミライクス開業」は、契約書や採用・教育等の各種マニュアルの提供があり、半年で開業まで確実に進められるというサービス内容でしたが、このマニュアルをいちから作っていたら、もっと時間がかかっていたと思います。アレンジが必要なところはこれから順次手を入れていこうとは思っていますが、スタートして間もない今は、すべてそのまま活用させていただいております。おかげで、スピーディーに開業まで漕ぎ着けられたと思います。

それから、青山さんによる全12回の個別コンサルがつくプランを申し込みましたが、これが非常に役立っています。
開業前後の1年間、月に1回、こちらまで訪問してくださるんですよ。全4回の全参加者向けの講座でひと通り教えていただけて、それをもとに実践していくのですが、開業に向けて準備を進めるうちに私どもならではのケースや具体的にご相談したいことも出てくる。そういったことを個別コンサルで相談すると、ここの地域に合ったやり方や工夫など、踏み込んだ内容をレクチャーしていただくことができて、非常にありがたかったです。もちろん、Facebookグループで質問できるサービスを利用するのもいいと思いますが、やはり面と向かってお話ができて、質問もできるという個別コンサルはかなりメリットがあると思いました。

あと細かい話にはなりますが、私どもはお惣菜を販売するお店を併設しており、そちらを利用者さんのお昼ごはんとして提供することにしました。選べるランチといった形です。
青山さんは、この点を非常に評価してくださって、利用者さんにもそのメリットを全面に押し出して募集したほうがいいとおっしゃってくださったので、近隣の作業所などでB型事業所の利用者の募集を行う際、この点も施設の担当者にお伝えすることにしました。そういった青山さんとの心の通ったやりとりができるのも、青山さんのお人柄かと思っています。

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施設に併設された惣菜店 – 美味四季

実際にB型事業所を始められて、いかがですか。

食品業界の中でも、特に製造段階なんですけれども、人手不足という問題を抱えています。さまざまな下処理を行う食品加工は人手が集まりにくく、現状は、こういった業務を外国人労働者にお願いしている側面があります。
しかし、外国人労働者は、さまざまな法的規制があって、継続的な雇用がかなり難しい。
そういったときに、今まで接点のなかった障害のある方に請け負っていただける部分があるのではないかと思ったのですよね。

業務内容としては、通販商品のピッキング及び梱包作業、惣菜店の接客、受託作業などを利用者の状況に合わせて作業いただいているのですが、非常に真面目に、集中して取り組んでくださっているし、間違いもありません。現状欠勤もなく、こちらとしては非常に助かっています。
言葉にすると軽く聞こえるかもしれませんが、私は社会や障害のある方のお役に立ちたいという思いから始めたという面もありましたので、こういったかたちで障害のある方が活躍できる場を提供できるのは、自身の喜びにつながっています。
今はまだ仕事が少ないので、これからは、近隣の食品加工会社のピッキング作業なども請け負っていきたいと考えています。

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ピッキング及び梱包などを行う作業場

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか。

開業からまだ1、2か月ですので(インタビューを行った2022年7月時点)、まずは今の事業所を軌道に乗せることが第一ミッションだと考えています。ただ、食品業に長く携わってきているので、この業界で人材が不足している場所や、さらに増設したい工場などのイメージはさまざまに思い浮かぶのですよ。ですから、これからは福祉事業と食品加工業を融合させた店舗を展開するのも、悪くないのではないかと考えています。

あと、私どものB型事業所を卒業して、A型事業所で働くという方法もあると思います。もっと言えば、私たちの目で見て、「この利用者さんなら、別の企業での一般雇用を推薦できる」という方も出てくると思うのです。そういった支援もしていける法人になれるとよいと考えています。

ぜひその夢を叶えて、障害者の自立につなげていただきたいです。最後に読者の方へメッセージをお願いします。

セミナーは無料ですし、絶対に受けるべきだと思います。たとえ忙しくても、参加すれば得られるものは大きいので。もしやってみたいという気持ちがあるなら、まずはセミナーに参加してみるとよいと思いますね。

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開業者情報

企業名 株式会社ランズ・パートナーズ
代表取締役 前原宏一郎
法人設立 2016年6月設立
所在地 群馬県伊勢崎市太田町765-2
公式SNS 就労継続支援B型事業所「WithYou」
https://www.instagram.com/lands_withyou/

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担当講師

  • 合同会社青山 代表

    青山 雅之

    Aoyama Masayuki

    茨城という地方都市で福祉総合企業というコンセプトのもと年商10億円を達成。34店舗の事業を運営しており、従業員規模は合計で約200名。

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